パンケーキを食べる時の楽しみと言えば、でき立て熱々の生地の上で、バターやクリームがトロトロと溶けていく様を眺めることにあるのではないでしょうか。
ほんのりと甘いパンケーキにバターをたっぷりのせて食べるのは、誰もがしてみたいと思っていることであり、実際その光景を目にすると、ナイフを入れるのも忘れて見入ってしまうという人も少なくないかもしれません。
また、溶け始めたバターやクリームの上から、ハチミツやメイプルシロップをかけると、じんわりとしみ込みながら流れ始め、その様子を眺めるとしあわせな気持ちになるという人もいるのではないでしょうか。

ひと口かじると、温かいパンケーキの中からじゅわっとバターとハチミツが口の中にしみ出してきますが、その瞬間のために、専門店に通っているという人もいるかもしれません。
それくらい、パンケーキとバターやハチミツ、クリームといったものは相性がよく、人にしあわせをもたらしてくれる組み合わせでもあります。

そこに、きれいにカットされたフルーツや、家庭ではあまりお目にかかることがない専門店だからこそのこんがりと焼かれた厚切りベーコンなどが添えられていたら、食べたくなること請け合いですし、目にもおいしいメニューだと言うことができるでしょう。
ソーセージやベーコンが添えられたミール系の方は、パンケーキだけでなく、そちらにナイフを入れた瞬間にもふんわりと湯気が立ちのぼり食欲を一層そそります。
スイーツ系の入道雲のようにモコモコとした生クリームや、旬のフルーツを使ったコンフィチュールがたっぷりとのせられている様も、ミール系同様、相当に目を楽しませてくれるでしょう。

「でき立てがおいしい」と言われるのは、温かいからというだけでなく、こうして目をも楽しませてくれるからなのかもしれません。
おいしいパンケーキを紹介する際に、食べものとは無縁に思える「ビジュアル」や「フォトジェニック」という言葉が使われるのは、上記のような楽しみ方をすることができるからこそなのではないでしょうか。

日本に古くからある懐石料理などは、目でも楽しむ料理だと言われてきました。
同じように、パンケーキもでき立ての立ちのぼる湯気や香り、添えられた色とりどりのフルーツなどの「ビジュアル」を含めて楽しむ食べものなのではないでしょうか。
そうした楽しみがあるからこそ、人はでき立てのパンケーキを求めて専門店へと足を運ぶのかもしれません。